こんにちわ。
鉄でオブジェとか作っている江口真代です。プロフィールは以下になります。
鉄のバラを作るためにスケッチを準備しました。
モデルは清里のオールドエイジさんのお庭でアーチになっている花です。
オールドエイジさんは、清里にある素敵なプチホテルです。
私は庭木の手入れとかカラッキシなのですが、お隣さんがとても上手な方で、バラの立木もたくさんあっていつも楽しませていただいています。
それで立木のようなバラの作品を作ろうとお思い立ちました。
さて、これをどんな大きさで作ろうか。
何度も比率を変えてプリントアウトし、遠くから眺めてよく考えます。
あまり小さいと実際無理になってしまうし、、、でもね、やっぱり作品ごとに適正な大きさってあるのかなぁとか、技術的に作れる作れないではなく、その作品があるべき大きさ、みたいな。。。
ようは、しっくり来る大きさを探すわけです。
今回、小ぶりでキュッとしたサイズでいく事にします。
葉は一部線表現にしようと考えました。
すべての葉を面にすると重くなる気がしたので。それにそのほうが見通しの良い姿にまとまるかなと考えました。
スケッチでは面の葉に色を付けて、数を拾いやすくしてあります。
台はなんとなくのデザインです。この時点で決定ではありません。
オーダーの場合は最初にお打ち合わせしてカタチを決めることになりますが、これは作品展のためのものなので、流動的に「良さげ」な方へ流れていこうと思いました。
さてさて、これから長い作業が始まるのであります。
拡大したスケッチを元に、花の大きさを割り出します。
その花の大きさになりそうな花びらの大きさに当たりをつけて、型紙を作ります。今回のバラは、大中小3っつの大きさに分けることにしました。
型紙はテンプレートに起こします。
薔薇の種類によっては花弁の形がハートだけではないほうが良い場合があるのですが、今回はみんなハートを使うことにしました。
私は花などを作る場合、ほとんど錆鉄板を材料にしています。
パーツひとつひとつが個別のディテールを持つようになるのが好きです。
そもそも錆鉄を見たことがきっかけで鉄の作品を作るようになったわけではありますけどね。
ですから常時鉄板はサビさせてストックしています。
鉄はいざサビさせようとするとなかなか綺麗にサビなかったりして、そこそこ気を使います。
サビ板に細い石墨(蝋石?)で下線を引きます。
ホームセンター等でペンシル型のチョークとか売ってるのですが、芯に油分がある場合がほとんどで、カットの時の熱で線が流れてほぼ使い物になりません。
昔ながらの道具って、やっぱ良かったりして。
さあ、花びらを何枚準備するか。
花はよく咲いているものと、咲きかけのものを混ぜて配置の予定なので、 当然それによって花びらの数は変わります。
また、よく咲いた花に作るためには何枚がベストでしょ。
それはその時の花びらパーツの組み合わせ方によってバラつきが出てしまいます。
ということで、確定数は最初はわからんのです。
まあ、ざっくり半分の花を作れるぐらいのパーツを準備して、花は作り始めてしまいます。
少し作ってから、大中小のどれをどのぐらい追加で作るべきかを見ながら進めていくことにします。
そして次の行程です