一重の寒椿をモチーフにして、上からひと枝下がった様子にまとめました。
日本画に似合いそうな構図を意図しました。
椿は佇まいが凛とした花だと感じています。そんな雰囲気が感じられるように願いながら作りました。
- okp-159
- サイズ : w300 d200 h380
- 素材 : 鉄
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開いた花と、咲きかけの花の二輪構成です。
艶やかで、少し硬さを感じる葉も、動きのある形で添えました。
環状の雄しべの配列は、椿の特徴ですよね。
うまく環状に並べられるまで何度も試行錯誤しました。
センターの雌しべは雄しべより少しだけ太くできています。
気づくか気づかないか程度の違いですが、
そういった微細な変化が、品の良い微妙な表情に関わると感じています。
艶やかな葉は、真鍮ブラシを使わずに磨き、花弁と色味の違いをつけています。
椿の萼は、小さく硬いものが付きます。蕾の時の外殻ですかね。
椿は良い油が取れることでもよく知られています。
それもあって、全体的に艶っぽいのでしょう。
石けんに使う場合、オリーブオイルと近い油として扱うようです。
小笠原の椿油が人気があるようですね。
スキンケア用として人気が高いと聞きました。
ベースはよくサビの入った鉄板を使い、サビ色を生かした仕上げとしました。
表面の荒れたテクスチャーも自然の技で、意図して加工しようとしたのでは出せない風合いとなっています。
「椿姫」というストーリーがあります。
小説から映画ドラマ、オペラも人気の演目です。
カメリアというと、どことなく洋風ですが、椿というと純和風なイメージだし、
ツバキは様々な思い入れを受け入れる深さを持った花かもしれませんね。