アレゴリータウンは、
空と大地の境界線上にある街。
境界線は物語の始まるところと。
物語は 境界線での出来事といわれます。
物語の始まりには、3種類の境界線のスタイルがあるのです。
それは、
二つの世界の境界線で起きる二つの世界のせめぎ合い、
何かが別の世界へ行くことで作られる境界線、
何かがこちらの世界へやってくることで起きる境界線。
アレゴリータウンは物語が生まれては旅立っていく、そんな街の風景画です。
以前、モンゴルへ旅行へ行き、ウランバートルからゴビ砂漠の手前まで車で移動しました。
途中、牧民出身のドライバーの親戚のゲルを訪ねての草原の旅でした。
蜃気楼は珍しくなかったのですが、ある日、360度、見渡す限りの蜃気楼の中にいました。
空と大地がじりじりと混じり合い、どこにも地平線がなくって、
自分がどこにいるのかよくわからなくなりました。
海の果ては空に続いているという話を聞いたことがあります。
大地もまた、空に続いていました。