鍛鉄で伝説の生物を制作した幻想的鉄生物 L-Febシリーズ「ヤタガラス」。
ボディは透け感のあるワイヤー表現、体内にホタル石を持っています。
翼は精密に鍛造されたパーツで構成され、三本の足にはしっかりした爪、ソリッドのくちばしと大きな丸い目が特徴的です。
- OLB-003
- サイズ : w300 d300 h270 (mm) (mm)
- 素材 : 鉄
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Youtubeで、ショートムービー仕立てにしたものを公開しています。
「ヤタガラス」は「八咫烏」と書き、
神武天皇がが神武東征の際に熊野国から大和国への道案内をしたとされる、カラスの姿の神です。
熊野三山では神として祀られています。
一般的に3本足で表現されることが多いのですが、3本足は中国由来で日本古来では2本足である、とか、いろいろなようです。
「ヤタガラス」のイメージとしては3本足が似つかわしいように感じて、立派な爪を持つ足としました。
どこも動くところはないのですが、機械仕掛けで動きそうな雰囲気にまとめたいと思いました。
下から見上げると、鳥って恐竜なんだなって感じました。
体に少し捻りを持たせて、立ち姿に表情を作りました。
目はまん丸です。
バネのように丸めた鍛造線で縁取りしています。
クチバシはソリッドで、「ハシボソガラス」のクチバシのバランスにしました。
個人的に、「ハシブトガラス」より「ハシボソガラス」のフォルムの方が好きです。綺麗な形だと思います。
うちの周辺は「ハシボソガラス」の縄張りで、ちょんちょん歩くのを毎日のように見かけます。
首元はスタンドカラーのようなデザインにしました。
今回、ワイヤー表現をメインにと考えた中で、面を使うのは翼と尾羽、そして首元と最初から決めていました。
理由は、なんとなく、なんですが、バランスから言ってそれで良かったと思っています。
胸元の飾りです。
胸の装飾です。左右にあります。
体内にセットしたホタル石(フローライト)です。
フローライトはパワーストーンとしては、明るい未来へ導く石だそうです。
ヤタガラスの持つ意味合いと相性がいいように思い、深部中央に置きました。
昔から結晶体の形が好きす。
「天空の城 ラピュタ」の飛行石のモデルの石としても知られています。
翼です。
翼なんですが、中世ヨーロッパ貴族が街頭に羽織るマントのようなイメージにしたかったです。
翼上部、雨覆(あまおおい)の部分です。
細かい縦目のハンマートーンを入れました。
翼の部分、左右下に流れるハンマートーンを入れました。
尾羽は羽と同じ表現を使いました。
脚の装飾です。細い鉄線を巻いています。正装感が出る気がします。なんででしょうね。
爪です。
実際のカラスは猛禽のような鋭い爪は持ち合わせていませんが、神なので、このくらいかなと。
作業場を縄張りにしている「ハシボソガラス」がよく屋根の上でバタバタ動き回ります。
「カラス」嫌われ者だと思いますが、よく見るととても綺麗な鳥ですよ。