ボディは鱗で覆われ、翼の先端は繊細に鍛造した面パーツを配し、全体としては透け感のある表現です。
鳳凰に雌雄がある、ない、諸説あるようですが、
私は「雌雄がある」と言う解釈のもとに、
「鳳凰_鳳」を男の子、
「鳳凰_凰」を女の子として作りました。「鳳凰_凰」は全体として「鳳凰_鳳」より若干小さく少し控えめで、優美な姿になっています。
- OLB-005
- サイズ : w560 d540 h700 (mm) (mm)
- 素材 : 鉄
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大きな眼球は「鳳凰_鳳」と同じパーツを使用し、睫毛を長く多くすることで女の子っぽく表現しました。
クチバシは少し薄く小さいです。
「鳳凰_鳳」はお手本は宇治平等院鳳凰堂の鳳凰に据えての制作だったので、それに倣っての「鳳凰_凰」となり、基本の考え方は変えていません。
頭部は鶏の要素を、ボディは鱗になっています。
こちらの頭部は分解してメンテナンスの必要はないので、一体型で作っています。なので外れません。
ナットを使う必要もなくなったので、細く捻った鉄線を装飾に使いました。
首元は少し華奢でスッキリした印象です。
肉髯(にくぜんー顎下の垂れ下がり)は装飾的に作りました。
肩口に女性の髪が肩で巻毛になるような印象の飾りをつけました。
トサカの表現を髪に見立てて柔らかく流れるように配しました。
翼は先端には繊細なハンマートーンをつけた面のパーツを使い、優美なライン表現で、大きく広がっています。
装飾的なカーブを多用したラインで流れを持たせました。
ボディを覆う鱗は、一枚一枚丹念に鍛造して緩やかな膨らみを持たせたものを使っています。
隙間なく配置し、柔らかいフォルムを作っています。
脚は太い線を束ねた表現です。ソリッドのボディをしっかり支えて、且、重くない表現として関節で絞っり大きな爪につながります。
人間でカカトに当たる関節は、大きな輪を重ねて、動きをイメージしています。
コミックでいうところの疾走線?みたいな。
足元は脛当てのような堅牢なパーツをつけました。
脚の線もあまり太くしたくなかったので、大きな爪に見合うボリュームを持たせるのに、しっかりしたガード感のあるものが付いているのも良いかなと思いました。
爪は大きく優雅に着地している様子にまとめています。
背中には、大きなダイアゴナルを感じるパーツを配置しました。
鳳凰は背中に亀の甲らがついているという説もあり、甲羅をラインでデザイン的に表現したものです。
尾は乱叩していろいろな方向から潰した丸棒と、細い鍛造線を組み合わせて、炎が立ち昇る形ちにまとめました。
鳳凰、これで雌雄揃いました。