ステンレス板の隙間から小さなタマアジサイが生えて、つぼみをつけている彫刻作品です。
優しい表情の植物表現、静謐な板全てステンレスですので屋外設置が可能。
タマアジサイ部分は鍛造、板は上品なサンダー磨きの仕上げです。
ステンレスらしからぬ柔らかい表情です。
- OKP-185
- サイズ : w600 d690 h1680
- 素材 : ステンレス
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一番高い位置に付いているタマアジサイです。
上に伸びていく力を秘めている姿になるよう構成しました。
板の切り替え部分から生えているタマアジサイです。
植物は、こんなところからと驚くような場所から芽吹いたりしますよね。
的確に日光を求め最短距離で枝葉を伸ばす植物は、何を感知して迷わずに進むのでしょう。
一番低い位置のタマアジサイです。
高い方の板の上部、タマアジサイの構成です。
蕾の部分は大きさの違う花弁が幾重にも重なってできています。
咲き溢れる間近の様子を模しています。
ステンレスは鉄より硬いと言われますが、ほんとに硬いです。
鉄は叩いた部分が伸びて、穴が開くまで叩くこともできますが、ステンレスは固く締まって動かなくなる感覚があります、腕力での話ですけど。機械使えば別でしょうね。
でも以前鉄で作った『化石の時間 遥かなる」と比べても、遜色ない優しい雰囲気に纏めることができました。
かなりいいセンいったと自負しています。
いい感じにできるまで、すごく時間かかっちゃったんですけどね。
(お待たせして申し訳ありませんでした。)
葉の部分のアップです。
ハンマートーンが良く残っています。叩き込みすぎると、もっとのっぺらしてしまうようです。
鍛造の際の焼けはそのままにアジとして使うことにしました。磨いてしまうとなんだか工業製品ぽく見えたので。
板部分は、ステンレス板をプラズマで手切り溶断しました。
溶断面をそのまま使い磨いて仕上げとしています。
平面はサンダーで磨き、上品な質感に仕上げました。
鍛造した植物部分と、良く対比になっていると思います。
個人邸の坪庭に設置になりました。
玄関を入ってすぐ目に入るところで、とても光栄でした。
■ 遥かなる ■
遥かなる連続した流れの中で
小さな切り返しやズレを見逃さずに
静かに静かに侵攻する
誰にも気づかれなくても
誰にも賞賛されなくても
声高に主張することはなく
静かに静かに侵攻する
植物の部分を鉄で制作した作品もあります。
ステンレスで制作した別の作品はこちらにも。