やらかく磨いたステンレス板の隙間から、ツルニチニチソウが芽吹いているイメージを鍛鉄で作品にしました。
可憐な青い花は鉄線で作り、線の表現としました。
そんなところにも根を張って光を求めるのかと、植物の強さには驚かされることがあります。
柔らかく靭やかだからこそ持ちえる力かもしれません。
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OKP-086
- サイズ : w700 d270 h550
- 素材 :
- 鉄
- ステンレス
- 真鍮鋳造
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
ツルニチニチソウは青紫系の可愛らしい花をつけます。
私はその花がとても好きです。
こんな花です、見かけることも多いと思います。
ツルニチニチソウをGoogle検索
ツルニチニチソウ
ステンレス板はオービタルサンダー磨き仕上げで、柔らかく上品な光沢感です。
ベースは鋳造真鍮板をお歯黒で渋めに仕上げました。
元に筒状の立ち上がりがある個性的なフォルムをした花を、
丁寧にラインで拾って表現しています。

葉は鍛造した後、真鍮ブラシで丹念に磨きこんでいます。
メッキや塗料による色付けとは違った、アンティークな雰囲気に仕上がっています。
ステンレス板の隙間から、いきいきと息づく様子を感じられるように、伸びやかな姿を心がけました。
花は葉と違う表現にしたくて、ワイヤーワークにしました。
目立たないようで目立つような、控えめなバランスに整いました。
金属の色見を活かすために、半艶のクリア塗装をしています。
■ 遥かなる ■
遥かなる連続した流れの中で
小さな切り返しやズレを見逃さずに
静かに静かに侵攻する
誰にも気づかれなくても
誰にも賞賛されなくても
声高に主張することはなく
静かに静かに侵攻する
「ツルニチソウ」という名も見かけるし、その名の植物は同じみたいですが、
正しいのは「ツルニチニチソウ」みたいです。
地中海原産で「不死の力」「魔の力」を持つと言われるほど生命力が強いそうです。
アルカロイドが含まれており毒性もあるとのこと、含有量は極微量だそうです。
ツルニチニチソウをモチーフにした作品はこちらもあります。