幾つものアンスリウムの花が空間に浮かぶように広がるさまをイメージした作品です。
柔らかい茎が何本も伸びています。
アンスリウムはハート形が印象的です。作品もたくさんのハート形が揺れます。
- OKP-071
- サイズ : w1200 d700 h1150
- 素材 : 鉄
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内側に反った大きなプレートからたくさんの枝が伸びています。
剣山から生花が広がるように、プレートのベース一箇所からすべての枝が出ているデザインです。
この作品は結構大きくて、その上周辺空間を多く必要とするタイプなので、スペースがないと展示ができません。その分影響力も大きいです。
どの枝をどんなアールにして配置するか、決まるまでにかなり時間が必要でした。
空間に線画を描くような気持ちでした。
実際の花はハートから立ち上がっている部分に小さく密生しています。
ハート型は花弁ではなく萼が発達したものと思われます。
花は表現し過ぎるとグロテスクになるように感じます。
どのぐらいまで忠実にしてどの辺りから丸めるのかは、
全体としての品のようなものに作用するように感じます。
こんな花です、見かけることも多いと思います。
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アンスリウム
ベースはよく腐食した鉄の風合いを活かして、部分的に削り生の鉄を出してアクセントにしました。
茶色い色味は錆の色です。
鉄は素材状態によって色味にバリエーションがあるので、それを活かすように心がけています。
個人的には錆びた鉄が好きです。
コードネームで「ケンザン」と呼んでいるパーツです。
アンスリウムの枝だけでは落ち着かなかったので、丈の低い草のようなものを根本に添えました。
プレートの錆びた鉄の風合いと、磨いた「ケンザン」の仕上げが引き立て合います。
ただプレートに乗っているだけに見えるように設置しています。
この作品の中で直線を持つ幾何形体のパーツはこれだけです。
アンスリウムの作品は、こちらもあります。
この作品のタイトルと同じ「朝焼けに」をつけた作品はこちらにも。