縦長の窓から一枝のバラが咲き誇っている鉄のアートオブジェです。
バラのは少し小ぶりな花が枝にたっぷりつくマチルダをモデルにしています。
膨らんで開き始めているつぼみと柔らかく開こうとしている花が伸び伸びとしている姿を写そうと思いました。
- OKP-073
- サイズ : w180 d160 h500
- 素材 : 鉄
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バラは、それこそたくさんの種類がありますね。
モチーフにしたバラは、こんな花です。マチルダ
プレートはゆるやかな曲面になっており、開口部からのぞくバラはすくっと天に向かっています。
オービタルサンダーで磨いた鉄板を黒焼きして、青黒い色味に仕上げたプレートと、腐食した鉄片を鍛造して作ったバラは、同じ鉄ながら素材のみの色味で違いを出しました。
花弁の先端は真鍮ブラシで磨いて、若干黄色く光っています。
バラは咲いてくると花の重みで少し頷くように傾きます。
枝に組み立てるときにそんな風なことを考えながら角度を付けました。
鉄サビが鍛造の時の熱で赤く変化しているのが見えます。
バラの葉は5枚で一セットと決まっているそうです。
葉の表現は、葉脈の部分に刻印をするタイプが多いように思いますが、軽い感じを出すためにスリットを入れました。
光沢と張りがある葉をイメージして、ひらひらした花弁と違う印象になるように気を配りました。
ちなみに刺は付けていません。
写実に近い表現とは思いますが、印象を制作しているので細部がどこまでも忠実である必要はないと考えています。
全体として、どことなく和風な間を感じる配置に落ち着いたかと思います。
バラの作品はこちらにもあります。