一枝のカンガルーアイビーをモチーフにしました。
立ち上がるプレートの隙間からイキイキした表情を見せるアイアンアートです。
鉄片を丁寧に鍛造し表情を付けた葉は、陽の光を求めるように広がっています。
すべてが鉄で出来ていますが、仕上げの違いで素材の色を活かし、鉄の表情の違いを楽しめる作品に仕上がっています。
- OKP-102
- サイズ : w200 d270 h310
- 素材 : 鉄
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カンガルーアイビーの葉は、柔らかい葉ですが実際は周囲にギザギザしたラインが有ります。
私はこの植物がとても好きで、よくモチーフに使いますが、いつもギザギザは表現していません。
こんな植物です。カンガルーアイビー
モチーフにした植物はよく観察するようにしていますし、しっかりお手本にしたいと考えていますが、
スーパーリアルを目指していないので、表現する部分、しない部分、なんとなく自分の中でルールが有るようです。
どういったルールになっているのか、一口で言えないのですが、
全体として私自身がしっくりするかしないかってことかもしれません。
ただ、そういう「感覚」の部分はよくも悪くも変化していくので、
悪くならないよう精進していくことが必要なんでしょうね。
葉の先端は小さな葉が「伸びていきたい」と感じられるように心がけています。
この作品は一枝なので、先端もひとつしかないので、葉の形は特に気をつけました。
ベースは腐食させた鉄を使用しました。
緩やかな曲面をもつプレートを空間を抱えるように向きあわせ前後で少しずらして、しっかり隙間が感じられるように配置しています。
腐食の進んだ鉄の表面は細かい凸凹が出来ます。
自然に出来たテクスチャーは嫌味がなくて好きです。
底部は鉄板の表面を丁寧に研磨し熱をかけて新しい黒皮を付けた仕上げとしました。
「くろがね」というと、この感じなのでしょうかね。
同じ鉄でありながら、色味も、印象も随分違うと思います。
カンガルーアイビーをモチーフにした作品は、結構あります。
壁につけるタイプも。