鳳凰を作っておりまして。その2

さて、「鳳凰」でございます。

 

細かいことを言いますと、鳳凰とフェニックスは違うそうです。
その鳳凰も、日本と中国では違うそうです。

 

いろんな方がこの題材で様々描き作ってきたわけですが、作者の解釈か施主の要望か、かなり内容には幅があるようです。
極端な話、なんらかのものを「これは鳳凰を表現しています」といえば、通ってしまうタイプのものかしらん。

 

例えば、テディベアの場合、関節が五ヶ所動かないと同じ素材で作られたクマでもテディベアではないそうですが、鳳凰に関してそういった厳密な線引きはよくわかりませんでした。

 

ウィキペディア 鳳凰説明写真
ウィキペディア「鳳凰」へのリンク

ただ大半の日本人は、宇治平等院鳳凰堂の鳳凰は鳳凰だとの認識をお持ちのことと思います。
一万円札のアレでございます。

 

そのことを踏まえて、「鳳凰」らしさという点において、宇治平等院鳳凰堂の鳳凰をお手本とすることにいたしました。
改めてよく見ると、本当に素晴らしいカタチです。

 


幾度となくお打ち合わせさせていただき、制作するもののスケッチはこのようになりました。

舞い降りた鳳凰のスケッチです。

 

細部は詰めていません、あくまでイメージです。
この段階で細かいディテールを決めても縛られて逆に足を引っ張りかねないので、当たり出しのデザインには幅を持たせる方が良いと考えています。