フォーチュン・ラビットのプランができるまで

うさぎのアートオブジェのための模型。打ち合わせ用。スタイロフォームでできています。

左が、最終的に採用になったプランの模型です。
スタイロフォームを削って作ったウサギ。サイズは実制作予定のものの1/2になっています。
この時点では、まだ、このコに名前はありません。
名前は作品が仕上がって最後に付けました。

うさぎのアートオブジェ、マンションの庭に設置になったアルミ鋳造のかわいいウサギ。

最初にこのお仕事でお声がけを頂いた経緯は、私の別のうさぎのオブジェ「うさうさの庭」をお気に留めていただけたのがきっかけでした。
フォーチュン・ラビットとは、プロポーションが随分違いますよね。
打ち合わせを重ねるうちに、最終プランへと変わって行きました。
うさぎは元々が鋳造タイプなので、ご提案プランも鋳造タイプになりました。

まずは「うさうさの庭」のうさぎに似たタイプのうさぎのプランを作りました。
左はスケッチと模型写真の打ち合わせ用プラン書です。

原型を作って鋳造の工程の場合、私は原型まで作って、実際の鋳造はいつもお願いしている専門の職人さんにやっていただいています。
この場合、最終成果物を例えば金属ではなく、FRPやレジンにすることも可能です。
(FRPやレジンは鋳造って言わないですけどね、汗)
このうさぎは屋外で恒久的に設置の予定とのことで、「うさうさの庭」のうさぎと同じアルミの鋳造に決まりました。

もう一案、クライアントが「まあるい感じで、ゆるキャラみたいな雰囲気」をご希望だったので、ゆるキャラっぽいウサギ。

そして左が採用案のプランスケッチ。
ゆるキャラ系で、ポーズは右手を差し出すものに決まりました。
プロポーションはさらにキャラクターチックに頭を大きくしています。

作った模型は2種類。
ちょっと写真でわかりにくいのですが、右側は若干動きを感じられるポーズになっています。
決まったのは、チョンと座って待っている雰囲気の左側です。

うさぎのアートオブジェのプラン書、打ち合わせ用。模型はスタイロフォームでできています。

プラン書はこんな感じになりました。

さて、ここまで来てやっと原型の試作になるわけでございます。
ここまでですでに道のりは長いのですよ〜

そして原型ができるまでも、結構長いのですよ〜〜

こういったものは、「今」目の前になないものを「こんな雰囲気のもの」というコンセンサスで作らせていただくので、イメージのすり合わせが難しいのです。
こんなはずではなかったと、ならないように、思っていたよりずっといいと、感じていただけるように、全力で制作いたします〜